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コード・スケール(Chord Scale)という理論は、ポピュラー音楽やジャズ音楽を支える概念です。ですから、クラシック音楽には、コードスケールという概念はありません。けれども、結局のところ、ダイアトニックのスケールを用いるか、それ以外の調の(クラシックにおける借用和音)スケールを使うかという点においては共通していますので、切り口が異なるだけと言えます。
楽曲では様々なコードが使われていますが、それらは特定のスケールを基盤としていると考えます。逆に、あるスケールからコード音を抽出して組み立てたものがコードになり、それ以外の音がテンション・ノートやアヴォイド・ノートになるとも言えます。つまり、コードとスケールは非常に密接な関係にあるのです。
メロディーも伴奏音もすべて、与えられたコードのコード・スケールから逸脱しないようにしなければなりません。
ある特定のコードに対して、コード・スケールが一つだけとは限りません。複数のスケールが可能である場合に、どのスケールを選ぶかは、そのコードの立ち位置によって決まります。トニックなのか、ドミナントなのか、代理コードなのか、セカンダリー・ドミナントなのか、などが判断材料になります。また、ドミナントだとしても、テンションの取り方によってスケールも異なってきます。
コードスケールを判定する簡単な方法があります
例えば、ハ長調の楽譜で、「C」というコードが付された部分が明らかに転調していないダイアトニックのコードの範疇にあると判断できれば、そこで使われているのは「Cイオニアン・スケール」であると分かります。もしそこに、シャープやフラットの付いた音が現れたとしても、それは「非和声音」か「テンション・ノート」かのどちらかだと判断できるでしょう。けれども嬰ハ長調や変ハ長調といった非常に変化記号の多い楽譜になると、そう簡単ではないかもしれません。しかし、確実に非和声音を除外さえできれば、判断の仕方は変わりありません。非和声音の要素を取り除いて、残った音からコードスケールが判別できるのです。下記の記事では、現れる記号ごとに分けて、そこからコードスケールがすぐにわかるようにまとめてあります。使い方さえわかれば、あなたの強力な武器になるはずです。ぜひ、ご活用ください。
主なコード・スケール
メジャー・スケール(長音階)
教会旋法のうち、2つの旋法が生き残りましたが、その一つが長旋法であるイオニアン・スケールです。これが今のメジャー・スケールと呼ばれるものになりました。
マイナー・スケール(短音階)
教会旋法で生き残ったもう一つのスケールが、エオリアン・スケールです。これは現在の自然的短音階と同じものです。
ハーモニック・マイナー・スケール(和声的短音階)
自然的短音階には導音がありません。そこで、ドミナントを成立させるためにVII度音を半音上げることで導音を作り出しています。
メロディック・マイナー・スケール(旋律的短音階)
教会旋法 (Church Mode)
教会旋法は、西洋音楽において、中世から続いてきた旋法群です。現在の教会旋法は印象派以降に定まったもので、7種類あります。
イオニアン・スケール “Ionian Scale”
イオニアン・スケールは長音階と同形です。メジャー・キーのダイアトニック・コードのI度、ナチュラル・マイナー・キーのIIImに対応します。IV度音がアヴォイド・ノートになります。
ドリアン・スケール
長音階のII度音から始まるスケールで、メジャー・キーではIImコード、マイナー・キーではIVmコードに対応します。なお、ナチュラル・マイナー・キーにおいてはアヴォイドは適用されません。
フリジアン・スケール
長音階のIII度音から始まるスケールで、メジャー・キーではIIImコード、マイナー・キーではIImコード・Vmコードに対応します。
リディアン・スケール
長音階のIV度音から始まるスケールで、メジャー・キーではIVコード、ナチュラル・マイナー・キーではIVコード・VIコードに対応します。
ミクソリディアン・スケール
長音階のV度音から始まるスケールで、メジャー・キーではVコード、ナチュラル・マイナー・キーではVIIコードに対応します。
ロクリアン・スケール
長音階のVII度音から始まるスケールで、メジャー・キーではVIIm(-5)コード、ナチュラル・マイナー・キーではIIm(-5)コードに対応します。
ダイアトニック・コードのコード・スケール
メジャー・キーのダイアトニック・コード・スケール
7種類の教会旋法を使います。各コードに対応するスケールは、それぞれルート音から始まるものになっています。
ダイアトニック・コード (例:C major Key) | 対応スケール |
I (C, CM7, C6) | I Ionian (C Ionian) |
IIm/ IIm7 (Dm7) | II Dorian (D Dorian) |
IIIm7 (Em7) | III Phrygian (E Phrygian) |
IV (F, FM7, F6) | IV Lydian (F Lydian) |
V7 (G7) | V Mixolydian (G Mixolydian) |
VIm7 (Am7) | VI Aeolian (A Aeolian) |
VIIm7(-5) (Bm7(-5) ) | VII Locrian (B Locrian) |
たとえば、Cメジャー・キーで「I-IV-V7-I」という進行の場合は、次のようにコード・スケールが適用されます。
マイナー・キーのダイアトニック・コード・スケール
ナチュラル・マイナー
マイナー・キーのうちで、なんの変位記号も付かないナチュラルな状態の場合は、メジャー・キーと共通の教会旋法が使われます。ただし、一部のアヴォイド・ノートの扱いやテンション・ノートがメジャー・キーと異なりますので、注意が必要です。
ダイアトニック・コード (例:C minor Key) | 対応スケール |
Im (Cm, Cm7) | I Aeolian (C Aeolian) |
IIm7(-5) (Dm7(-5)) | II Locrian (D Locrian) |
♭III (E♭, E♭6) | ♭III Ionian (E♭ Ionian) |
IVm (Fm, F6) | IV Dorian (F Dorian) |
Vm7 (Gm7) | V Phrygian (G Phrygian) |
♭VIm7 (A♭, A♭M7) | ♭VI Lydian (A♭ Lydian) |
♭VII7 (B♭7 ) | ♭VII Mixolydian (B♭ Mixolydian) |
各マイナー・キー(ナチュラル・スケール)のコードスケール一覧はこちら
ハーモニック・マイナー
ハーモニック・マイナー・スケールは、VI度音とVII度音に形成される増2度音程が特徴です。そこでコードスケールはこの音程を維持するためにすべて、ハーモニック・マイナー・スケールを使用します。名称は一見難しそうですが、出発音がそれぞれのルート音に変更されているだけです。
ダイアトニック・コード (例:C minor Key) | 対応スケール |
Im, ImM7 (Cm, CmM7) | Harmonic Minor Scale |
II7(-5) (Dm7(-5)) | II Locrian Natural6 |
♭III+M7 (E♭M7(#5)) | III♭ Ionian#5 |
IV7 (Fm7) | IV Dorian#4 |
V7 (G7) | V Mixolydian♭9,♭13 |
♭VIM7 (A♭M7) | VI♭ Lydian#2 |
♭VIIdim7 (Bdim7) | VII Super Locrian♭♭7 |
各マイナー・キー(ハーモニック・スケール)のコードスケール一覧はこちら
メロディック・マイナー
ハーモニック・マイナーもメロディック・マイナーも3全音を2つ含んでいますが、ハーモニック・マイナーは増2度が生じるので、扱いが難しいのです。それに比べて、メロディック・マイナーは増2度がないので、メロディーも作りやすく、各ジャンルでの理論も発達しています。
ダイアトニック・コード (例:C minor Key) | 対応スケール |
ImM7 (CmM7) | メロディック・マイナー・スケール |
IIm7 (Dm7) | ドリアン・フラット2 |
♭IIIaugM7 (EbaugM7) | リディアン・オーグメント |
IV7 (F7) | リディアン・ドミナント |
V7 (G7) | ミクソリディアン・フラット6 |
VIm7(-5) (Am7(-5)) | ロクリアン・シャープ2 |
VIIm7(-5) (Bm7(-5)) | オルタード |
各マイナー・キー(メロディック)のコードスケール一覧はこちら
ドミナント・セブンスのコードスケール
ダイアトニックのドミナント・コードやセカンダリー・ドミナント・コードではナチュラル・テンションに加え、オルタード・テンションも多用されます。その際に用いられるスケール群が以下に挙げるものとなります。
ドミナント・セブンス・スケール(属七音階)は3種類に大別されます。一つはメロディック・マイナー・スケール由来のもの。もう一つはハーモニック・マイナー・由来のもの。そして機械的・人工的に作られたものです。
①メロディック・マイナー・スケール由来のコード・スケール
ミクソリディアン♭6thスケール
ミクソリディアン♭6スケールは、完全5度下から始まる(G7ならC)メロディック・マイナー・スケールの5度音を出発音とするスケールです。また名前のとおり、ミクソリディアン・スケールの第6音を半音下げたスケールと同じものです。別名「メロディック・マイナー・スケール・パーフェクト・フィフス・ビロウ( Melodic minor scale P5th below)」。
リディアン・ドミナント・スケール
リディアン・ドミナント・スケールは、完全4度下の音から始まる(G7ならD)メロディック・マイナー・スケールの4度音を出発点とするスケールです。また、リディアン・スケールの7度音を半音下げたものになります。別名「リディアン・セブンス・スケール」
オルタード・ドミナント・スケール
オルタード・ドミナント・スケール(別名「スーパー・ロクリアン・スケール」)は、コードのルート(G7ならG)が7度音となるメロディック・マイナー・スケールを用いて、その7度音を出発音とするスケールです。
②ハーモニック・マイナー・スケール由来のコード・スケール
ハーモニック・マイナー・スケールP5B
名前のとおり、完全5度下から始まるハーモニック・マイナー・スケールの5度音を出発点とするスケールです。」スケールです。
スパニッシュ8ノート・スケール
スパニッシュ8ノート・スケールは他のスケールと違って、8音からなるスケールです。上述のハーモニック・マイナー・スケールP5Bに#9thを足したものとなります。
③機械的に作られたスケール
コンビネーション・ディミニッシュ・スケール
ディミニッシュ・スケールを2つ重ねてできるスケールです。「半音+全音+半音+全音+半音+全音+半音+全音」という規則的な並びなので「シンメトリカル・スケール」とも呼ばれます。
ホールトーン・スケール
「全音音階」と訳されるこのスケールは6音からなるスケールです。出発音が異なっても、構成音的には2パターンに集約されてしまいます。
ドミナントのコード・スケールとテンション
ドミナント7thはV度音上に形成される属七の和音ですから、ダイアトニック・コードとして扱う場合には、前述の通り、ミクソリディアン・スケールが適用されます。この場合には、9thと13thがナチュラル・テンションとなり、11thの音はアヴォイド・ノート扱いになります。
けれどもドミナント・セブンスは11th以外のすべてのテンションが使えます。ナチュラル・テンションが2音、オルタード・テンションが4音、合計6音です。
これらのテンションをどう組み合わせるかで、使えるスケールが決まってきます。
テンション・ノートの組み合わせ
では、一つずつ検証してみましょう。まずは、選択可能なコード・スケールを挙げてみます。
G7(b9)
♭9thを含むスケールであれば使えるので、「オルタード・ドミナント・スケール」「ハーモニック・マイナー・スケールP5B」「スパニッシュ8」「コンビネーション・ディミニッシュ・スケール」の4つが使用可能です。
G7(9)
9thを含むスケールであれば使えるので、「ミクソリディアン・スケール」「ミクソリディアン・フラット6」「リディアン・ドミナント・スケール」「ホールトーン・スケール」の4つが使用可能です。
G7(#9)
#9thを含むスケールであれば使えるので、「オルタード・ドミナント・スケール」「スパニッシュ8」「コンビネーション・ディミニッシュ・スケール」の3つが使用可能です。
G7(#11)
#11thを含むスケールであれば使えるので、「リディアン・ドミナント」「オルタード・ドミナント」「コンビネーション・ディミニッシュ」「ホールトーン」の4つが使用可能です。
G7(b13)
♭13thを含むをスケールであれば使えるので、「ミクソリディアン・フラット6」「オルタード・ドミナント」「ハーモニック・マイナー・スケールP5B」「スパニッシュ8」「ホールトーン」の5つが使用可能です。
G7(13)
13thを含むスケールであれば使えるので、「ミクソリディアン」「リディアン・ドミナント」「コンビネーション・ディミニッシュ」の3つが使用可能です。
以下、上述のように検証していくと、次の表のように使用可能なコード・スケールが得られます。
コード | テンション | 可能スケール |
G(b9) | A♭ | オルタード・ドミナント ハーモニック・マイナー・スケールP5B スパニッシュ8 コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(9) | A | ミクソリディアン ミクソリディアン・フラット6 リディアン・ドミナント ホールトーン |
G7(#9) | B♭ | オルタード・ドミナント スパニッシュ8 コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(#11) | C# | リディアン・ドミナント オルタード・ドミナント コンビネーション・ディミニッシュ ホールトーン |
G7(b13) | E♭ | ミクソリディアン・フラット6 オルタード・ドミナント ハーモニック・マイナー・スケールP5B スパニッシュ8 ホールトーン |
G7(add13) | E | ミクソリディアン リディアン・ドミナント コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(♭9,#11) | A♭ C# | オルタード・ドミナント コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(b9,b13) | A♭ E♭ | オルタード・ドミナント ハーモニック・マイナー・スケールP5B スパニッシュ8 |
G9(13) | A E | ミクソリディアン リディアン・ドミナント |
G7(#9,#11) | B♭ C# | オルタード・ドミナント コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(#9,b13) | B♭ E♭ | オルタード・ドミナント スパニッシュ8 |
G(#9add13) | B♭ E | コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(b9,#9) | A♭ B♭ | オルタード・ドミナント スパニッシュ8 コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(#11,b13) | C# E♭ | オルタード・ドミナント ホールトーン |
G7(#11add13) | C# E | リディアン・ドミナント コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(b9,#11,b13) | A♭ C# E♭ | オルタード・ドミナント |
G13(b9,#11) | A♭ C# E | コンビネーション・ディミニッシュ |
G9(#11,b13) | A C# E♭ | ホールトーン |
G13(#11) | A C# E | リディアン・ドミナント |
G7(#9,#11,b13) | B♭ C# E♭ | オルタード・ドミナント |
G7(b9,#9,b13) | A♭ B♭ E♭ | オルタード・ドミナント スパニッシュ8 |
G13(b9,#9) | A♭ B♭ E | コンビネーション・ディミニッシュ |
G7(b9,#9,#11,b13) | A♭ B♭ C# E♭ | オルタード・ドミナント |
G7(b9,#9,#11,13) | A♭ B♭ C# E | コンビネーション・ディミニッシュ |
ドミナントの代理コード(裏コード)のコード・スケール
通常のドミナントと同様、三全音を含むセブンス・コードが「♭II7」です。一般に裏コードと呼ばれるものですが、ドミナントの基本スケール「ミクソリディアン」を用いると問題が生じます。というのも、譜例のように、コード構成音以外でダイアトニックと共通する音が1音もないからです。そこで、元のキーのダイアトニックになるべく近いスケールが一般に「リディアン・ドミナント」だとされています。けれども、他のドミナント系スケールも使用可能ではあります。譜例ではコード構成音を赤色で示し、テンション・ノートとアヴォイド・ノートを右側に書き出していますので、メロディーを作る際のスケール選択の目安としてください。
セカンダリー・ドミナントのコード・スケール
副属七(セカンダリー・ドミナント7th)は、解決先のコードをトニックとするキーに一時的に属します。基本的に、そのコードがメジャー・コード(つまりメジャー・キー)ならばミクソリディアン、マイナー・コードならばハーモニック・マイナー・スケールP5Bかミクソリディアン・フラット6を使うのが普通です。けれどもキーによっては元のキーに近づける必要があります(変化記号を減らす)。そのために一部のスケールは変化させて使います。
セカンダリー・ドミナントのコードスケールの考え方
例えばCメジャー・キーで、IImに対するセカンダリー・ドミナントVI7(=A7)です。このコードで使えるコード・スケールを考えてみましょう。まずこのコードの構成音は「A, C#, E, G」です。アヴェイラブル・テンションは9thと♭13thになります。なぜならBとFがCメジャー・スケールに含まれる音だからです。13thはF#で、Cメジャー・スケールからは外れてしまいます。また、残りの1音にDを補充すると可能なスケールが完成します。
また、別の見つけ方もあります。そのルートのミクソリディアン・スケールで、コード構成音を除いて、変化記号が付いている音を元のキー(ここではCメジャー)の音に直すのです。そうしてできたスケールが求めるスケールですが、タイプがわからなければ、図例のようにGスケールに移調して見ればよいでしょう。すると、このスケールは「ミクソリディアン・フラット6」であることがわかりました。
同様の手順で、セカンダリー・ドミナントのコードスケールを探し出すと、基本的なコード・スケールは次のようにまとめられます。
メジャー・スケールにおけるセカンダリー・ドミナントのコードスケール
セカンダリー・ドミナント | 解決先のコード | コード・スケール |
I7 | IV | I:ミクソリディアン |
II7 | V7 | II:ミクソリディアン |
III7 | VIm | III:ハーモニック・マイナー・スケールP5B |
VI7 | IIm | VI:ミクソリディアン・フラット6 |
VII7 | IIIm | VII:ハーモニック・マイナー・スケールP5B |
マイナー・スケールにおけるセカンダリー・ドミナントのコードスケール
セカンダリー・ドミナント | 解決先のコード | コード・スケール |
I7 | IVm | I:ミクソリディアン・フラット6 |
II7 | V7 | II:ハーモニック・マイナー・スケールP5B |
♭III7 | ♭VI | ♭III:ミクソリディアン |
IV7 | ♭VII | IV:ミクソリディアン |
♭VII7 | III | VII:ミクソリディアン |
サブドミナント・マイナーのコードスケール
サブドミナント・マイナーとは、メジャー・キーの中で、同主短調のコードを一時的に借用したコードを指します。そのコードはIVm(7)ですが、その代理コードも含めると、以下の通りになります。(譜例はCメジャー・キーのサブドミナント・マイナー)。
サブドミナント・マイナー・コードに対するコード・スケールには、メロディック・マイナー・スケールを基にしたものと、ドリアン・スケールを基にしたものがあります。
メロディック・マイナー・スケール系 | ドリアン・スケール系 | |
IVm | メロディック・マイナー | ドリアン |
IIm7(-5) | ロクリアン#2 | ロクリアン |
♭VI | リディアン | リディアン |
♭VII7 | リディアン・ドミナント | ミクソリディアン |
♭IIM7 | リディアン |
sus4コードのコード・スケール
sus4コードは、基本的には(ダイアトニックとしては)Isus4 とV7sus4の2種類ですが、最近ではIVsus4なども使うケースが見られます。
コード進行としては「Isus4→ I」「 V7sus4→ V7」と解決させるのが基本ですが、単体で用いて別のコードに進むことも珍しくはありません。
sus4のコード・スケールは、ルート通りの教会旋法が使われます。つまり、Cメジャー・キーであれば、Isus4には「Cイオニアン・スケール」、Vsus4には「Gミクソリディアン・スケール」です。