英文を読むための前提知識

英文読むときには、やはり文法の知識は欠かせません。特に、文を構成する要素、いわゆる「品詞」の役割と文章中での位置をきちんと理解していないと、単語の意味を取り違えたり、文意がつかめない事態に陥りがちです。

一般的な文章

  • 文は「主部」と「述部」から成ります。
  • 主部は名詞もしくは名詞相当語句主語を中心に構成されます。
  • 述部は述部動詞を中心に、目的語や補語、修飾語句から成ります。

主語になる語句

  • 名詞
  • 代名詞
  • 名詞相当語句
    • 形容詞;The+形容詞」で名詞化
    • 分詞;「The+分詞」で名詞化
    • 動名詞
    • 不定詞
    • 名詞句
    • 名詞節
    • 引用語句

述語動詞の種類

  • 単独の動詞
  • 複合動詞助動詞や’have, be‘を伴う動詞、あるいは前置詞や副詞を伴う句動詞

動詞の種類

  1. 自動詞
    1. 完全自動詞;補語を必要としない
    2. 不完全自動詞
  2. 他動詞;目的語を必要とする
    1. 完全他動詞;補語を必要としない
    2. 不完全他動詞

目的語の種類

  • 名詞
  • 代名詞
  • 名詞相当語句
    • 形容詞;「The+形容詞」で名詞化
    • 分詞The+分詞」で名詞化
    • 動名詞
    • 名詞句
    • 引用語句

補語の種類

  • 名詞
  • 代名詞
  • 形容詞
  • 副詞
  • 不定詞
  • 現在分詞
  • 過去分詞
  • 動名詞
    • 名詞句
    • 形容詞句
  • 名詞節

修飾語句の種類

冠詞形容詞的修飾語名詞・代名詞を修飾➡︎主語・目的語・補語
形容詞形容詞的修飾語名詞・代名詞を修飾
名詞形容詞的修飾語名詞を修飾
不定詞形容詞的修飾語名詞・代名詞を修飾
副詞的修飾語動詞・形容詞・副詞を修飾
分詞形容詞的修飾語名詞・代名詞を修飾
副詞的修飾語動詞・形容詞・副詞を修飾
動名詞形容詞的修飾語名詞・代名詞を修飾
前置詞+名詞形容詞的修飾語名詞・代名詞を修飾
副詞的修飾語動詞・形容詞・副詞を修飾
形容詞節形容詞的修飾語名詞・代名詞を修飾
副詞副詞的修飾語動詞・形容詞・副詞を修飾
副詞節副詞的修飾語動詞・形容詞・副詞を修飾

8品詞

  1. 名詞
  2. 代名詞
  3. 形容詞;修飾語として働くほか、補語にもなる
  4. 動詞
  5. 副詞;修飾対象は動詞・形容詞・副詞・名詞・句・節・文全体と幅広い
  6. 前置詞;名詞・代名詞と結びついて形容詞句・福祉句を作る
  7. 接続詞;語と語、句と句、節と節を結びつける
  8. 間投詞;感情を表わす語で、独立した、他と文法的関連を持たない

文型

動詞がどんな要素と結びついて文を成立させるかを基準に分類されます。

1.主語+完全自動詞副詞(句)を伴うことが多い第1文型
<S+V>
2.主語+完全自動詞+付加語取り去ってしまうと文として成立しない副詞句を伴う動詞の文型第1文型’
<S+V+A>
3.主語+完全自動詞+不定詞不定詞は副詞の役割を果たし、動詞の「目的・結果・原因」を表わす。第1文型
<S+V>
4.There + be動詞+主語文頭に来る’There’は形式語で意味を持たない第1文型<S+V>の変形
5.
It +自動詞+真主語
‘It’は形式主語。真主語には不定詞・名詞節。第1文型<S+V>の変形
6.主語+不完全自動詞+補語使われる動詞は「主語が…の状態/性質である」、「ある状態から他の状態へと移行する」、「…に見える」、「…と感じる」の4種類。第2文型
<S+V+C>
7.主語+不完全自動詞+不定詞不定詞の’to be’を用いて、自動詞の補語となる、叙述用法。第2文型
<S+V+C>
8.主語+ be動詞 +不定詞‘be’動詞は現在形か過去形のみ。
「予定・運命・意図・義務・可能性」の意味を表わす。
第2文型
<S+V+C>
9.主語+ be動詞 +補語+不定詞補語である形容詞・名詞を不定詞で限定したり、「程度、原因・根拠」を表現する第2文型
<S+V+C>
10.主語+ be動詞 +補語+ that節補語が形容詞・過去分詞の場合に、that節で「原因・確信・疑惑」を表わす。第2文型
<S+V+C>
11.主語+ be動詞 +補語+前置詞+前置詞の目的語補語には形容詞か形容詞のついた名詞。
補語に前置詞を加えることで名詞・代名詞・動名詞・名詞節を加えることができる
第2文型
<S+V+C+A>
12.主語+不完全主語+ be動詞 +補語+前置詞+前置詞の目的語+形容詞+目的語名詞・代名詞・動名詞・名詞節などの目的語を取る形容詞を使用。代表的なものは’like, unlike, near, worth, double’第2文型
<S+V+C>
13.It+be類動詞+補語+不定詞/動名詞Itは形式主語で、不定詞/動名詞が真主語。
be類動詞には’become, seem, appear, sound’等
第2文型
<S+V+C>の変形
14.It+be+補語+名詞節Itは形式主語で、名詞節が真主語。
主語に平叙文・疑問文・感嘆文の内容を盛り込める。
第2文型
<S+V+C>の変形
15.主語+自動詞+副詞相当の名詞形容詞を伴う名詞を自動詞に続けることで、副詞的な意味合いがもたらされる。  ?
16.主語+前置詞動詞+前置詞+前置詞の目的語ここで用いられる動詞は「前置詞動詞」で、前置詞とセットで他動詞のように働く  ?
17.主語+完全他動詞+目的語第3文型
<S+V+O>
18.主語+完全他動詞+目的語+副詞句動詞によっては目的語のあとに前置詞付きの副詞句を伴わないと不完全なものがある。使う前置詞は動詞ごとに決まっている。第3文型’
<S+V+O+A>
19.主語+完全他動詞+動名詞目的語に動名詞を取る文型。使われる動詞はやめたり避けたりといった消極的なものが多い。第3文型
<S+V+O>
20.主語+完全他動詞+不定詞目的語に不定詞を取る文型。未来に向けた意欲や意図を表す動詞が多い。第3文型
<S+V+O>
21.主語+完全他動詞+that節thatは省略されることも多い。
動詞は「思考・認識」「伝達・認識」が主
第3文型
<S+V+O>
22.主語+完全他動詞+疑問詞節XXのthat節の内容が疑問文的/感嘆文的な内容であれば、疑問詞節を用いる。節内の語順は疑問文の語順を取とない。第3文型
<S+V+O>
23.主語+完全他動詞+間接目的語+直接目的語「…に…を与える」というgiveのグループと、「…に…してやる」というmake のグループが主。第4文型
<S+V+O1+O2>
24.It+他動詞+目的語+真主語真主語は不定詞/名詞節。使われる動詞によって、目的語が一つか2つかに分かれる。
  ?
25.主語+不完全他動詞+目的語+名詞/形容詞この文型をとる動詞は「makeグループ」「paintグループ」「thinkグループ」に大別され、補語には名詞か形容詞が充てられる第5文型
<S+V+O+C>
26.主語+不完全他動詞+目的語+不定詞この文型では、目的語とそれに続く不定詞が[述語×述語]に関係にある。第5文型
<S+V+O+C>
27.主語+不完全他動詞+目的語+分詞この文型では、目的語とそれに続く分詞が[主語×述語]に関係にあり、現在分詞であれば「動作の継続・進行」を、過去分詞であれば「受動状態」を表わす。第5文型
<S+V+O+C>
28.It+make+目的語+補語+不定詞不定詞が真主語で、その動作の結果が目的語に補語の状態を生じさせることを意味する。第5文型
<S+V+O+C>
29.主語+他動詞+it+補語+不定詞/名詞節itは形式目的語で、不定詞/名詞節が本当の目的語。第5文型
<S+V+O+C>
30.主語+完全他動詞+目的語+補語この文型の補語は通常の第5文型のものとは異なり、主格補語で主語の状態を描写している。  ?
31.主語+完全他動詞+目的語+as+補語この場合のas+形容詞は目的語ではなく主語の状態を説明しているので、変則的ではあるが第3文型に分類される。第3文型
<S+V+O>の変形

文の種類と構成要素

 [主語×述語]の関係を持たない複数語のかたまりで、品詞の働きをする。

名詞句不定詞を使用名詞相当(主語・目的語・補語の働き)
動名詞を使用名詞相当(主語・目的語・補語の働き)
形容詞句不定詞を使用形容詞相当(名詞・代名詞を修飾、補語の働き)
分詞を使用形容詞相当(名詞・代名詞を修飾、補語の働き)
<前置詞+名詞>を使用形容詞相当(名詞・代名詞を修飾、補語の働き)
副詞句不定詞を使用副詞相当(動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾)
分詞を使用副詞相当(動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾)
<前置詞+名詞>を使用副詞相当(動詞・形容詞・副詞・文全体を修飾)

[主語×述語]の関係を持った複数語のかたまりで、等位接続語で結ばれた状態(等位節)のものか、従位接続詞を用いて名詞・形容詞・副詞相当の働きをする(従位節)ものに分かれる。

名詞節

接続詞(that, if, whether)、疑問詞(who, what, which, whose, etc.)、関係詞(who, whose, whom, which, that, what,etc.) によって導かれ、次の4つの働きをする。

  1. 主語
  2. 補語
  3. 目的語
  4. 同格節(名詞・代名詞の内容を詳述)

形容詞節

 関係詞(関係代名詞、関係副詞) によって導かれ、文ん中の名詞・代名詞を修飾。

副詞節

 副詞として働く副詞節には、様々な用法がある。

  1. 時・場所を表す副詞節
when …「〜するとき」「…したらそのとき〜」主節は進行形、過去完了、’be about to’が多い。主節の主語と同一の場合は省略可。
whenever …「〜するときはいつでも」(= at any time when …)
while …「〜する間は」「〜する間に」主節の主語と同一の場合は省略可。
as …「〜するとき」「〜しながら」「〜したとたん」‘when, while’より同時性が強い。
after …「〜したあとで」
before …「〜する前に」「〜しないうちに」
if …「〜するときはいつでも」主節の動詞と同じ時制のことが多い。
・until …
・till …
「〜するまで」主節には継続を表す動詞が用いられるが、否定文の場合は制限なし。’…, till [until]〜’の場合は「そしてついに〜」の意。
since …「〜して以来」主節は現在完了、従節は過去形が普通。
once …「いったん〜したら」
as soon as …「〜するとすぐに」口語的。
no sooner 〜than …「〜するとすぐに」文語的。than以下が副詞節。’no sooner’が文頭にくると主語と動詞は倒置される。主節が過去完了なら副詞節は過去形だが、be動詞の場合は同時制のことも。
hardly[scarecely,barely] 〜 when[before] …「〜したら途端に」‘hardly’等が文頭にくると主語と動詞は倒置される。主節が過去完了なら副詞節は過去形だが、be動詞の場合は同時制のことも。
directly [immediately, the instant, the momennt] …「〜するとすぐに」
・every time …
・each time …
「〜するときはいつでも」
where「〜するところに」
wherever「〜するところはどこでも」

2. 原因・理由を表す副詞節

because …「〜なので」「〜が理由で」直接的な原因・理由を表現。
主節が否定文の場合、「〜なのは副詞節の内容が原因ではない」「副詞節の内容が原因なので〜なのだ」の2通りの解釈が可能。
for …「〜なので」「〜が理由で」‘because’とは違って、強調構文には組み込めないし、節の前に副詞をつけることもできない。
since …「〜である以上」聞き手と話し手がすでに了解している理由を述べる時に用いられる。
as …「〜だから」間接的で補足的な原因・理由を表すが、特に米国では使用が避けられる傾向にある。
no that …「…という訳ではない」慣用表現
be glad [sorry, surprised] that …「…なので嬉しい[残念、驚いた]」thatは省略可
that (should) …「〜するとは」助動詞の’should’を伴うことが多い。
now that …「今はもう…だから」「…である以上は」くだけた口調では’that’は省略される。
needing that …「…だから」thatは省略可

3. 目的・結果を表す副詞節

so that …「〜するために」助動詞は’can [could]’を用いるのが普通。thatは省略されることも。節内の助動詞は’may, can, will’が多い。
so as to …「〜するために」主節と主語が同一の場合は’so that’の代わりに。
in order that …「〜するために」改まった文語的表現。
that …「〜するために」形式ばった文語的表現。
lest「〜しないように」文語的表現。節内は仮定法現在が多用されるが、’should,may, might’や直説法も。現代英語での使用は稀。
so that … not「〜しないように」‘lest’のくだけた言い方。
for fear (that) …「〜しないように」改まった文語的表現。節は’should,may,might’を用いるが、’will [would]’のことも。
in case …「〜の場合に備えて」「〜だといけないから」節内の動詞は直説法。
so 〜 that …「非常に〜なので」口語体では’that’は省略されることも。主節が否定文の場合は「程度」で訳す方が自然。
such 〜 that …「非常に〜なので」〜の部分には「形容詞+名詞」が入る。’such that’とつながっている場合は、’such=so great’と解釈する。

4. 条件・譲歩を表す副詞節

if…「もし〜ならば」
unless …「もし〜しなければ」「〜しない限り」
if … not …「〜とういう条件を除いて」「〜でない限り」
except for …「〜とういう条件を除いて」「〜でない限り」
in case「もし〜の場合には」米語では’if’の意味でも用いられる。
・suppose [supposing]
・provided (that) …
・providing (that) ..
・granted (that) ..
・granting (that) ..
「〜としたら」
・as long as
・so long as
「〜である限り」時間的表現にも用いられる。
・although …
・though …
「〜だけれども」
as …「〜だけれども」<形容詞[副詞・動詞]+as+S+V>の形で用いられる文語的表現。
・if …
・even if …
・even if …
「たとえ〜であっても」譲歩のif 節は通常、後に置かれる。
・while …
・when …
・whereas …
「〜なのに」‘when’は主節の後に置かれることが多い。
whether 〜 or …「たとえ〜であろうと…であろうと」
no matter + 疑問詞「たとえ〜であっても」

5. 比較・比例を表す副詞節

than「〜よりも」比較級の後に用いる
as 〜 as …「…のように〜」asの間に原級をはさんで同等を表す。
not as [so] 〜 as …「…ほど〜ではない」
as …「〜につれて」「〜に従って」比例表現。
according as …「〜につれて」「〜に従って」‘as …’の文語的表現。
the+比較級, the+比較級「〜すればするほど、ますます…」

6. 制限を表す副詞節

as [so] far as …「〜の限りでは」
・in so far as …
・insofar as …
「〜の限りでは」堅い言い回し。
as long as …「〜する限りでは」時間的制限の表現。

7. 様態を表す副詞節

as …「〜のように」「〜の通りに」
like …「〜のように」「〜の通りに」
(just) as 〜 so …「〜のように」「〜の通りに」 ‘as …’の意味を明確にするために用いられる表現。
as if …「まるで〜のように」節内は仮定法過去または仮定法過去完了。
as though …「まるで〜のように」

8. 除外等を表す副詞節

except (that)…「〜ということを除けば」thatは省略可。
for the fact that「〜ということを除けば」
but (that) …「〜ということを除いて」古語的表現。

文の種類

肯定文と否定文

  • 否定語句を用いて、陳述を否定するのが「否定文」
  • 否定文を作るには、
    • be動詞、助動詞の場合は後ろに’not‘を置く。
    • 一般動詞の場合は動詞のに’do not [dose not, did not]‘を置く。

内容的な分類

  • 平叙文;通常<S+V>の語順。
  • 疑問文;疑問符で終わる。疑問詞を伴う疑問文もある。一般動詞の場合は、文頭に’Do [Does, Did]‘を置く。
  • 疑問文の語順は
    • 通常、<S+V>が倒置される。
    • 疑問詞(または疑問詞が修飾する名詞・代名詞)が主語の場合は、倒置しない

疑問文の種類

肯定の疑問文肯定文を疑問文に変換した形
否定の疑問文否定文を疑問文に変換した形
特殊疑問文疑問詞を用いた疑問文。
選択疑問文2つ(以上)から選択させる疑問文。
間接疑問従節としての疑問文で、倒置はされない。
付加疑問文(通常)平叙文・命令文に、肯定文なら否定形、否定文なら肯定形の不可語句を付け足して、確認や同意を求める。
付加疑問文(特殊)平叙文・命令文に、肯定文なら肯定形、否定文なら否定形の不可語句を付け足して、関心・疑い・皮肉等を表す。。
  • 命令文;命令・要求・希望・禁止などを表す。文末に’!’をつけることもある。
    • 2人称に対する命令文;主語の’You’を省略し、原形で開始する。否定の命令文では文頭に’Don’t‘か’Never‘を置く。
    • 1人称に対する命令文;「Let me [us] …
    • 1人称に対する命令文;「Let him [her, them]
  • 感嘆文;感情を表す文。通常、疑問詞(what, how等)で始め、感嘆符を付ける。感嘆文の形式には、
    • How + 形容詞 [副詞] + S + V ..!
    • What a [an] + 形容詞 + 名詞 + S + V …!
    • How + 形容詞 + a [an] + 名詞 + S + V …!
    • 口語体では<S+V>がほとんど省略される。’How’を用いると形式ばった古風な言い回しになる。
  • 祈祷文;<May + S + V>または仮定法で表される。
    • <May + S + V>を用いると「…が〜しますように」と願望を表す。
    • 仮定法現在を用いた祈祷文は古い慣用表現が多い。
    • 仮定法過去・過去完了を用いた祈祷文は実現困難な願望を表す。

構造的な分類

  • 単文;<主語+述部>を一つしか含まない文。
  • 重文;2つ以上の節が等位接続詞で結ばれている文。
  • 複文;2つ以上の節が主節と従属節の関係にある文。
  • 混文;単文と複文、複文と複文を等位接続詞で結んだもの。