コードスケールを即座に判明【記号なし】

コードスケールとは

 コードスケーとは、各々のコードで使用できる音を音階状に並べたものです。それは、コードを構成する音(和製音)とそれ以外の音(非和声音)から成っていますが、非和声音はさらに「テンション・ノート」と「アボイド・ノート」に分けられます。

 各々のスケールでは、そのトニック(Ⅰ度音)が対応するコードのルート(根音)と一致します。例えば、最も基本的なスケールである「Cメジャースケール(ドレミファソラシド)」は、コードスケールでは「Cイオニアン(またはアイオニアン)・スケール」という名称が与えられていますが、当然ながら、Cがスケールの第1音(Ⅰ度音)です。ということはCをルートとするコードがこのスケールに対応しているわけです。メジャースケールですので、形成されるコードもメジャー系になります。基本のトライアド(3和音)はドミソから成る「C」で、4和音にすれば「CM7(ドミソシ)」付加6度を加えれば「C6(ドミソラ)」となります。逆に言えば、この3種類のコードが出てきたとき(使うとき)は、「Cイオニアン・スケール」を使うのが基本になるということです。

コードスケールを見つけるには

 コードスケールは基本的にはポピュラー音楽理論の範疇に含まれるもので、クラシック音楽にはその概念がありませんが、それはアプローチの違いによるものです。所詮、同じ音素材を使っているのですから、それをどういう用語でどう分析するかの違いにすぎません。もちろん、両者がかぶらない部分もありますが、大方の楽曲はポピュラー理論で分析が可能です。むしろ、ロマン派後期以降の楽曲は古典和声法の枠から飛び出している部分が多いので、ポピュラー理論を用いないと(用いた方が)分析が容易となります。

 さて、使われているコードスケールを特定するには、様々な知識が必要になります。基本的なスケール、つまりメジャー・スケールと3種類のマイナースケールに通じていることは必須ですし、ドミナント系の各種コードスケールも知っている必要があります。そうは言っても、簡単にコードスケールを判別できる方法があったら楽だと思いません? そんな思いから、コードスケールを早く見つける方法を考えてみました。

コードスケールを特定する手順

 ここで紹介する方法は、調号による判定です。ただし、通常の調号とは少し異なっています。

 ダブルフラットやダブルシャープも出てきます。本来あるべき調号の音が変化されていない場合には「ナチュラル記号」を用いていますが、そもそも該当する音が使われていない場合には×印で表記しています。通常の調号ではあり得ませんが、フラット記号とシャープ記号も一緒に使われているケースもあります。

譜例2

これは、楽曲の一部分、つまりある1つのコードが持続している間に使われている音の変化記号を抜き出して並べ直したものなのです。例えば譜例2は下図のスケールの変化記号を集約したものです。

これで基本となるスケールが明確になりましたので、あとは使われているコードのルート音に鑑み、何番目の音がスケールの出発音になっているかから最終的なコードスケールが判明します。

一つだけ注意しなければならないのは、非和声音に付いた変化記号で、例えばよく見られる下方刺繍音のシャープはコードスケールの音とは無関係なので無視すべき、という点です。その辺りの見極めはご自分でなさってください。また、記譜の仕方によっては異名同音で書き換えられている場合もありますので、読み替えが必要になることもあります。

規則通りの調号の場合


調号なし

C Major Scale
A Natural Minor Scale
E Phrygian Scale (for Suspended 4th Chord)
B Locrian Scale
F Lydian Scale (for Suspended 4th Chord)
G Major Scale + Aeolian 7th (for Dominant)
D Dorian Scale (for Subdominant Minor)
D Blues Pentatonic Scale
A Blues Pentatonic Scale
E Blues Pentatonic Scale