Contents
- アッパー・ストラクチャー・トライアド
- USTに使われるコード・スケール
- テンション別コード・スケール
- 9thが使えるUSTのコード・スケール:Vm/I7
- ♭9thが使えるUSTのコードスケール:♭IIm/I7
- #9thが使えるUSTのコード・スケール:Im/I7
- 13thが使えるUSTのコード・スケール〜:VIm/I7
- ♭9thと#11thが使えるUSTのコード・スケール:♭V/I7
- ♭9thと13thが使えるUSTのコード・スケール:VI/I7
- ♭9thと#11th, 13thが使えるUSTのコード・スケール:♭Vm/I7
- #9thと#11thが使えるUSTのコード・スケール:♭IIIm/I7
- #9thと♭13thが使えるUSTのコード・スケール:
- 9thと#11th、13thが使えるUSTのコード・スケール:II/I7
アッパー・ストラクチャー・トライアド
本サイトでは、いわゆる「スラッシュ・コード」のうちの、分母に三全音を含む(つまりドミナント系)コードを配したものをアッパー・ストラクチャー・トライアド(UST)と定義しています。
USTに使われるコード・スケール
ミクソリディアン・スケール
ナチュラル・テンション「9th」「13th」の組み合わせが可能。sus4系統のコードにも多用されます。
- 分母のルートから完全5度上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから短6度上のマイナー・トライアド
※ 分母のm7と13thで短9度音程が生じるので、ボイシングに注意が必要です。
※ P4とM3を同時に使うことはできません。
リディアン・ドミナント・スケール
アヴォイド・ノートがないので、#11thのテンションを生かすことができます。
- 分母のルートから長2度上のメジャー・トライアド
- 分母のルートから短6度上のマイナー・トライアド
※ 分母のm7thと13th、P5と#11thで短9度音程が生じるので、ボイシングに注意が必要です。
ミクソリディアン♭6thスケール
9thと♭13thのテンションが使えます。
- 分母のルートから完全5度上のマイナー・トライアド
※ P5と♭13th、P4とM3を同時に使うことはできません。
ハーモニック・マイナー・スケールP5B
♭9thと♭13thのテンションが使えます。
- 分母のルートから短2度上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから短2度上のメジャー・トライアド
- 分母のルートから完全4度上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから短7度上のマイナー・トライアド
※ ルートと♭9thに生じる短9度は認められています。
※ P4とM3、P5と♭13thを同時に使うことはできません。
スパニッシュ8ノート・スケール
HMP5Bに#9thが加わったスケールです。#9thはトップ・ノートとして使用されることが多いのですが、内声で♭9thと同時に使うなどの特殊なサウンドも可能です。
- 分母のルートから短2度上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから短3度上のメジャー・トライアド
- 分母のルートから短6度上のメジャー・トライアド
※ P4とM3、P5と♭13thを同時に使うことはできません。
※ M3と#9thで短9度音程が生じるので、ボイシングに注意が必要です。
オルタード・ドミナント・スケール
P5を欠いた特殊なスケールです。#11thのテンションによって♭II7との共通性が生じます。
- 分母のルートから短2度上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから短3度上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから減5度上のメジャー・トライアド
- 分母のルートから短6度上のメジャー・トライアド
※ M3と#9thで短9度音程が生じるので、ボイシングに注意が必要です。
コンビネーション・ディミニッシュ・スケール
非常に多くのテンションを含んでいるスケールです。
- 分母のルート上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから短3度上のメジャー・トライアド
- 分母のルートから短3度上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから増4度上のメジャー・トライアド
- 分母のルートから増4度上のマイナー・トライアド
- 分母のルートから長6度上のメジャー・トライアド
- 分母のルートから長6度上のマイナー・トライアド
※ ルートと♭9thで生じる短9度音程は認められるが、それ以外にも数多く生じやすい短9度は避けねばなりません。
ホールトーン・スケール
♭13thはaug5、#11thはdim5と表記されることもあります。