サブドミナント・マイナーに関しては、主に2種類の基本スケールに基づいてコード・スケールが用いられます。マイナー・キーでのダイアトニック・コードとしてのマイナー・コードは「ドリアン・スケール」を根拠として使い、メジャー・キーにおける借用和音としてのマイナー・コード(及びその代理コード)には「メロディック・マイナー・スケール」を根拠としたスケールが使われます。けれども、必ずしもこの分類に縛られる必要はありません。以下の譜例では、両者ともメジャー・キーでの使用をサンプルとしています。
なお、ナポリの和音も、サブドミナント・マイナー・コードの一群に含めてあります。ドミナント・コードの裏コードと同じルートで、セブンスかメジャー・セブンスかの違いだけなので、使用するときは注意が必要です。