基本的な音階

音階とは

 音楽で用いられる音高素材を高さの順に配列したもの。音階の理論は古代ギリシア時代からすでにおこなわれた。音階理論では、一定の音程関係でくり返す単位音域が想定され、古代ギリシアでは完全4度のテトラコード、中世ヨーロッパでは長6度のヘクサコードの枠組みが想定された。その後、1オクターブの枠組みが強く意識されるようになり、1オクターブ内に含まれる5個の全音と2個の半音の組み合わせにより、長音階と短音階の2つが区別されるようになる。また、音階を構成する各音の音程間隔により全音階や半音階、1オクターブ内の音数により五音音階や七音音階などの区別もおこなわれる。20世紀になると、1オクターブを6つの全音に分割する全音音階や、1オクターブ内の12の半音に対等の価値をもたせる十二音音階も用いられた。(『新編 音楽小辞典』金澤正剛監修、音楽之友社、2004年より引用)

高さの順に並べられたオクターブ以内の階段状の音列を指し、音階といわれる。一般的な長・単調の場合、スケールを基盤としてメロディやハーモニーが形作られ、調性(トーナリティ)が確立される。このほか、調性とは直接関わりあわないスケールも考えられるが、その場合にもメロディやハーモニーの基盤としてスケールが存在することに変わりはない。スケールを構成する各音をスエール・ノート(音階音)といい、スケール・ノートの数はスケールの種類によって異なる。5音から12音までが一般的なものであるが、このうち主流となるのは7音構成のもので、9〜11音構成のものはあまり使用されていない。(『最新音楽用語事典』リットーミュージック、2001年第2版より引用)

The tonal material of music arranged in an order of rising pitches. Since the tonal material varies  greatly in different periods as well as different countries there are a large number of scales. The basic scale of European music is the diatonic scale. It consists of five whole tones(t) and two semitones(s) in the following arrangement: t t s t t t s (e.g., c,d,e,f,g,a b,c’). This scale is usually referred to as a major scale (properly C-major scale) as distinguished from the minor scale, in which the arrangement of intervals is t s t t t t s (e.g.,c d e♭f g a b c’). Both major and minor scales may be transposed, starting on any one of the twelve notes in an octave, e.g., d c f# g a b c’# d, or d e f g a b c’# d’. Thus there are twelve major scales and twelve minor scales, one in each key. All the tones found in any of the scales above can be combined in one scale, the chromatic scale, which consists twelve semitones. This all-inclusive scale, also known  as the dodecuple scale, is the tonal foundation of modern music, the other scales now being considered selections thereof. Naturally, numerous other selections are possible and occasionally have been employed, particularly the wholetone scale, the so-called gypsy scale, and the pentatonic scale. (『Harvard Dictionary of Music』Willi Apel監修、1978年版より引用)

音楽の音素材を低い方から順に並べたもの。音素材は時代や国によって多種多様なため、音階の種類もたくさんある。西洋音楽の基本的な音階は全音階である。5つの全音と2つの半音で構成され、次のように並べられている:全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音(つまり、ドレミファソラシド)。この音階は長音階と呼ばれ、短音階と区別される。短音階は、全音、半音、全音、全音、全音、全音、半音(つまり、ドレミ♭ファソラシド)である。長音階も短音階も12の音のいずれからも始めることができる。したがって、12の長音階と12の短音階が存在し、それぞれが調に対応している。上記の音階に使われている音すべてを組み合わせると「半音階」が作られる。つまり構成音は半音12個である。この「十二音音階」として知られている音階は現代音楽の基盤となっているが、現在ではそこから音を抜き出すことで別の音階も考案されている。当然のことながら、様々な音の選択が可能であり、採用されることがある。特に「全音音階」、いわゆる「ジプシー音階」、「五音音階」はよく使われる。(管理者拙訳)

長音階(メジャー・スケール)

C(ハ音)を出発点とする長音階で、各音の音程がどのようになっているか覚えてしまいましょう。

メジャー・スケールは、出発音に何の音を取ろうとも、すべて譜例と同じ音程関係になります。

短音階(マイナー・スケール)

短音階は、出発音と第3音の音程が「短3度」になる点で長音階と区別されます。

短音階は、第6音・第7音の扱いによって3種類に分けられます。

  • 自然短音階(ナチュラル・マイナー・スケール)
  • 和声的短音階(ハーモニック・マイナー・スケール)
  • 旋律的短音階(メロディック・マイナー・スケール)

出発音をハ音(C)にとった短音階の例を示しますので、それぞれの音程関係の違いを理解し、暗記してしまいましょう。